| 『ひこうき雲/荒井由実』 |
昨日パソコン見ながらFM聴いてたら、ユーミンの「サウンド・アドベンチャー」が流れてきました。ユーミンとリスナーとの対談(というか質疑応答)みたいなやりとりがあって、その中で「「ベルベット・イースター」を聴くと死にたくなる」と言った人がいました。
「ああ、なんかそれ、わかるなぁ」って思いましたわ。その人も言っていたけど、本当に死ぬとか自殺とかじゃなくて「死にたくなる」って思わせるもんがありますわね。歌詞とか曲調とか・・・。
「空がとっても低い 天使が降りて来そうなほど」っていうシーンが私の記憶にもあります。それが日曜日だから余計に共感できるというか・・・。初めてこの曲を聴いたときは、それまでに聴いたこともないのに「あ、なんか知ってる、この曲」って思いました。
ユーミンを初めて聴いたのは、不二家エクレアのCMで使われていた「まぶしい草野球」(最近またCMで使われていますね)。中学生のとき好きだった女の子から『SURF&SNOW』のカセットを借りましたねえ。あの頃は「リゾート音楽」とか「疑似恋愛」という聴かれかたをしていたんじゃないでしょうか。「もうちょっと大きくなったらこんな恋愛をして、あんなデートをして、そんな失恋をして・・・」と夢を見させてくれたアーティストだったと思います。(『昨晩お会いしましょう』『PEARL PIERCE』『NO SIDE』がリアルタイムでよく聴いたアルバム)
もし「ユーミンの曲で1曲だけ実話にしてあげます」と言われたら、たぶん選ぶのは「夕涼み」。『PEARL PIERCE』の曲だけど「二人きりの夕涼みは二度と来ない季節」というフレーズに今でも縛られているので(笑)。
で車が運転できる歳になって、「カンナ8号線」も「埠頭を渡る風」も「中央フリーウェイ」もファンタジーから実話になってしまうと、歌が持つ世界も少しは変わってしまいますわね。今はユーミンを聴くときはノスタルジーを求めてることが多いです(もしかしたらそういうリスナーが多いのでは)。
だけど彼女のデビュー作の『ひこうき雲』は初めて聴いた時からノスタルジックな趣がします。いるじゃないですか、初対面なはずなのに「以前お会いしたことありませんでしたっけ?」って人が。「ベルベット・イースター」を初めて聴いたときの感じがアルバム全体に漂っていますねえ。「曇り空」とか「空と海の輝きに向けて」とか「雨の街を」とか。
10曲中7曲の歌詞で「空」がでてきます。晴れのときも曇のときも雨のときもあるけど、デビュー時に「空」に住んでいた彼女が本当の天才だったのではないでしょうか。なんか今聴いても超越してる感じがしますしね。
『DA・DI・DA』以降はなんか広告代理店みたいになってしまったけど、まあ、これと『MISSLIM』があるからいいや。
「○○堂」とかって貴重品を扱っているところって意味だったんですね。「サウンド・アドベンチャー」でユーミンが言ってました。レコード屋さんで「○○堂」って多かったのもレコードが貴重品だった時代の話。「へぇ〜」って感じでした。
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